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紙の歴史

紙の歴史

私たちの生活の中で数多く使われている紙。
その起源はおよそ5000年前、古代エジプトで使われていた 『パピルス』 と言う、
植物の茎を薄く割いて編んだものだったと言われています。
また、アジアやヨーロッパでは羊の皮から作られた羊皮紙が使われていました。

現在の紙の原形は、紀元前2世紀ごろ中国で発明され、
紀元105年、蔡倫(さいりん)と言う人が技術を体系化したと言われています。
(その製造法は、基本的には現在と変わらないものでした)
紙づくりの技術はその後、交易などを通じて東西へと広まっていきました。

日本には推古天皇の時代(610年)に 高句麗 (現在の北朝鮮) から来た、
雲微という僧が伝えたと言われています。
しかしながら、実際に国内で紙を生産するようになったのは7世紀のことで、
法律やお経を写す道具として使われていました。

江戸時代になると、「こうぞ」や「みつまた」等の樹皮(実際にはその内側の靭皮を使います)を原料とする
『手すき和紙』 の製造量が増え、庶民の手にも広く行き渡るようになりました。
ふすまや障子、傘や提灯、浮世絵や屏風絵にいたるまで、
強さと美しさにすぐれた和紙は人々の生活のいたる所で利用されました。

その後、明治維新をきっかけに海外との交易が盛んになり、
西洋式の製紙技術 (当初ヨーロッパでは、紙と同じ植物の繊維の、ぼろ布を原料にして作られていましたが、
1845年、ドイツのケラーという技師が木材を繊維にする機械を作り上げたことにより、
現在のような紙が作られるようになりました) が日本にも入ってきました。
それにより、1870年代には民間の製紙会社6社が洋紙の製造を開始しました。
1880年代には人々の生活にも洋風のものが取り入れられるようになり、
それにともない新聞や本の発行が盛んになり、教科書が和紙から洋紙に変わるなど、
洋紙の使用量が急増していきました。

大正から昭和にかけ、現在のような新聞の普及が全国に広まり、文化の水準も高くなりました。
それにより紙の使用量が大幅に増え、印刷工業や製紙工業は大いに発達しました。
そして第2次世界大戦後、人々の暮らしが豊かになるとともに製紙技術はいっそう発達し、
日本の現在の製紙技術は世界でもトップクラスです。

生産量でも、日本はアメリカの8,100万トンに次いで、2,966万トンと世界第2位となっています。(1995年調べ)
ちなみに消費量は、アメリカ、フィンランド、ベルギーに次いで第4位。
1人当たり239.1kgの消費量となっています。